A子さんの場合
好奇心から出会い系サイトに手を出した女子大生のA子さんは、思い込みの激しい男に付きまとわれるようになった。携帯番号とメールアドレスしか教えていないのに、なぜか相手の男はA子さんの下宿先や通っている学校まで知っている様子。ひょっとして盗聴されているのでは?と思ったA子さんは、電話帳で近くにある調査業者へ相談してみた。業者からは「それは間違いなく盗聴されていますよ。今すぐ調査しないと大変なことになります」との答えがあった。
不安に思ったA子さんは、さっそくこの業者に盗聴発見調査を依頼。小さな受信機を片手に持った業者はA子さんの下宿内を歩き回り、ものの10分で調査は終了した。盗聴器の発見は無しということで、絶対に盗聴されていると言われたA子さんは不審に思い、業者に尋ねてみた。この業者は自分の非を認める訳でもなく「昨日の電話相談を犯人が聞いており、すぐに取り外されたに違いない」と言うだけだった。結局、付きまとい行為は自然と収まり、A子さんが盗聴発見業者に10万円もの料金を支払ったという事実のみが残ることになった。
■ここが要点!
このケースでは、相手の男がA子さんの下宿先や学校まで知っていたのですから、単なる盗聴行為というよりも「ストーカー対策」という観点から考えるべきでした。A子さんの証言だけでは悪徳業者と決め付けるのは難しいですが、少なくともお客様への対応が不適切で、技術力も低い業者であったことは間違いないと思われます。
盗聴発見業者は開業するのに何の資格も不要ですから、その技術力や誠実さには想像以上の格差があります。今回のA子さんのように「自宅から近い」という理由だけで選ぶのではなく、より調査能力の高い業者をしっかりと見極めることが大切になってきます。